Project

町営住宅団地プロジェクト   2025.02.10

Concept

1980年代に建てられた町営団地の建替え計画。既存は2階建てメゾネット6棟12世帯、 住宅供給が量から質への転換期に建てられた一戸建て風の個性的な団地であった。建物の老朽化と時代の需要に寄り添い、車椅子対応、介護の支援を享受しやすい間取り、省エネと防犯性能の向上「安心安全の暮らしを守る」をコンセプトに建替えが計画されている。

昭和20年代半ば、団地は戦後復興の住宅供給を目的として建てられ、当時は近代的な生活スタイルの憧れの的であった。プロトタイプとしてスタートした団地は日本の経済成長に伴い秀逸な配置計画と間取りが確立されてゆきマスプロダクションタイプとして現代に至っている。蓄積されたレギュレーションに則り形骸化されている内容はないか検証を行い無駄を省き、目的に沿った取捨選択を行った。シンプルな建築的仕掛けでも豊かな空間となるよう、誰一人とりのこさないというSDGsの目標、町の方針を実現するご提案を行った。