Project

Sky Project  2008.09.10

将来の病院棟(A)
次期工事レジデンス住宅棟(B)(C)
一連のプロジェクトの布石となる第一期レジデンス住宅棟の計画

所在地:那覇市
構造:RC造
2009年着手予定

Concept

沖縄の異常なマンション建設ラッシュ後の建物の空洞化、スラム化を予期したオーナーが、その後の解決策を示唆できる入居者に 物心とも“豊かさ”を還元し、提供することを可能にするシステムを付加価値として持つマンションである。
オーナーのお話から、畑と各戸の関係性が最も重要で、またそれがマンションへの思想を体現するものになるのではないか、と考えた。
また、建物と畑の関係性、建築から農業を考えてゆくことは、今後の食糧危機、自給率の低下、環境問題、多くの課題を建築を通して 解決できる可能性も探れるのではないか。

 

夢と情熱で“耕すように建築を構成してゆく”

最も制限の厳しい高さ方向を、3300×3000×3000mmの立法体グリッドを1000mm単位で操作し組合せることで、居住性の向上や 専用畑の確保とともに、求められる戸数、設計条件をクリアした。自然の風が吹き抜ける人工的な洞窟のような形態となった。
部屋は一つとしておなじ間取りはなく、独立してオリジナリティを持つ。その個性は、マンションでありながら視覚的に一戸建てのような 関わりを近隣と感じることができる。

 

環境のために何をすべきかを考える時、複雑な方程式を解き広い視野と長期的な展望が求められる事から、解釈や解決法が 別れる場合も少なくないが、その本質はエネルギーと資源の使い方を効率化するというシンプルなことではないかと考える。
自然光、新鮮な空気、自然に頼る発動機を使わない冷暖房要素、生き物のリズムに調和した環境を生み出すこと、 健康感や快適感という無形の満足が得られるということ、“建築が第三の皮膚”であることが求められている。

北側外観イメージ

北側外観

模型(プロジェクト全容・スタディモデル)

プロジェクト全容(左)・スタディモデル(右)

模型(東側外観・立法体グリッド)

東側外観(左)・立法体グリッド(右)